Excelエラーの原因と対策
1.「#NAME?」(ネーム)
原因
関数名など数式内の文字列が誤っている際に表示されます。
対策
- 数式で使用されている関数名や定義された名前が正しいか確認しましょう。
- 引数に指定した文字列が「”(ダブルクォーテーション)」で囲まれているかを確認しましょう。
- 数式内を確認し、誤っている箇所を正しい内容に訂正することで解消できます。
2.「#NULL!」(ヌル)
原因
数式の範囲内に”:「コロン」”や”,[カンマ]”が抜けてしまっていると表示されます。
対策
数式の範囲内に”:「コロン」”や”,[カンマ]”の抜けているところに追記すれば解消されます。
3.「#VALUE!」(バリュー)
原因
数式の指定の形式で入力されていない(引数が不適切)場合に表示されます。
例)数式は数値のデータを参照するケースで文字列のデータを指定しているなど
上図の例では、数値「200」と文字列「10個」の掛け算を行っているためにエラーとなっています。
対策
- 引数や数式で参照するセルの値が有効かを確認しましょう。
文字列では、四則演算や大小比較ができません
- 不整合を起こしている箇所を正しい内容に修正することで解消できます。
数値データを「1個」と表示したい場合は、「ユーザ定義の表示形式」を利用しましょう。
4.「#DIV/0!」 (ディバイド・パー・ゼロ)
原因
0やブランクが除算(割り算)の対象になっている場合に表示されます。
対策
- 下図のようにIFERROR関数で0やブランクが除算(割り算)の対象になった場合に0の値を返すなど予め設定しておくことで解消できます。
IFERROR関数は、エラーの場合に返す値を設定するための関数です。
【関数の構成】IFERROR(値,エラーの場合の値)
- 参照するセルを変更するか、除数として使用されているセルに「0」以外の値を入力することで解消できます。
5.「#REF!」(リファレンス)
原因
当初設定していた関数内の参照先が移動もしくは削除された場合に表示されます。
対策
- 数式中のセル参照が正しく行われているか、参照先のセルを削除していないかを確認しましょう。
- 数式の中の「#REF!」の箇所を再度設定し直すことで解消できます。
6.「#NUM!」(ナンバー)
原因
対策
- 引数に誤りがないか確認しましょう。
- エクセルで処理できる範囲内の値にしましょう。
7.「#N/A」(ノー・アサイン)
原因
参照するセルが空白(ブランク)もしくは、対象範囲内に指定の値がない場合に表示されます。
例)VLOOKUP関数であれば、検索値が範囲内にない場合
対策
- VLOOKUP関数やHLOOKUP関数などの引数「検索値」に指定いる値が、適切であるか確認しましょう。
- 検索値や参照先(範囲・列番号など)を確認し、誤っている箇所を正しい内容へ訂正することで解消できます。
8.「######」(シャープ)
原因
原因は2点考えられます。
- 数字の桁数が多く、セル幅に表示がおさまらない場合
2.日付や時刻がマイナスとなる場合(表示形式が日付などになっている場合)
対策
「1」の原因の場合は、セル幅を広げる、もしくは数値の文字サイズを小さくしてあげることで解消できます。
「2」の原因の場合は、表示形式を「標準」にすることで、負の数値を表示させることができます。